「新人は帰る前に『手伝うことありますか?』と聞け」という主張の意味がわからない
ビジネス書によく書かれているのが、
「新人は退社前に『手伝えることはありますか?』と聞け」
というものだ。
手伝えることはありますか?
と聞くことで周りへの気遣いをアピールでき、周囲と良好な関係を築くことができるかららしい。
アホかと。
手伝うべきことがあるなら、業務中にタスクとして振るのが上司の役目だ。
それに、新人に「手伝うことはありますか?」などと聞かれたところで、逆に困ってしまうことも多いだろう。
「業務を手伝う」というのはそれほど簡単なことではない。
を考えると、手伝ってもらうほうが断然大変になるのだ。
悪い言い方をすると、邪魔なのである。
新人の仕事は、さっさと帰ることだ。
常に余裕があるように見せていれば、新しくて面白い仕事が降りてくることもあるだろう。
逆にいつも忙しそうにしている人間には新しい仕事は振りづらい。
それはそれでいいと思うのだが、余裕を持っておくことは本当に大切だ。
帰り際に「手伝うことありますか?」みたいに聞いたところで、任されるのは
コピー取り
みたいなくだらない仕事くらいだろう。
そんな仕事をやったところで何にもならん。
さっさと帰ってスキルを磨こう。
結局、専門性がない人間には面白い仕事は回ってこない。
コピー取りのスキルを磨いたところで、代替可能なスキルでしかないのだから、価値がない。
そういうのは、コピー取りしかできない人間がやればいい。
当たり前のことだ。
ここまで散々、「手伝えることありますか?」は必要ないと説いてきたが、
正確に言うと、雑用させられるくらいならさっさと帰れ、ということだ。
仕事を通じてスキルを磨けるチャンスがあるなら、むしろ積極的に手をあげよう。
運良くものすごく優秀な先輩に出会えたなら、手伝う名目でスキルを盗むのもいい。
しょうもないオッサンの「手伝い」で時間を潰すことには反対だが、会社を「学校」のように使い、スキルを身に付ける場として活用するのであれば、「残業」という名の「課外授業」をするのは全然アリだ。
カッコいい先輩には積極的に話しかけ、手伝わせてもらい、スキルを盗もう。