会社員をやりながらスキルを身に付けるのは難しい
会社に通いながらたゆまぬ努力でスキルを身に付ける人がいる。
彼らは超人的な意志力と、超人的なガッツで自分の時間をやりくりし、必要なスキルを身に付けている。
たとえば英語。
会社で全く英語を使わないのに、会社に入ってからプライベートの時間だけで英語を身に付けるのは本当に難しい。
何かのスキルを身に付けるために最も大事なのは
「継続」
である。
しかし会社があると、週に5日。
一日10時間以上もの時間を会社に取られる。
10時間というと、残り14時間あるじゃんと思うかもしれない。
しかし、僕たちが活動に割ける時間はそれほど多くない。
7時間睡眠に使い、食事やシャワー、移動にも時間を取られる。
睡眠7時間+その他2時間で9時間。
会社に10時間。
残った5時間を全部勉強に費やせるかといえば、そうでもない。
会社で疲れ切った場合、意志力を回復させるために仮眠をとったり、
部屋の掃除や家族との会話に時間を使うこともあるだろう。
そうすると、自分に使える時間はせいぜい3時間程度しかないのだ。
3時間の中で、仕事のための勉強、将来のための勉強、今身に付けたい英語など、手に入れたいスキルに時間を割り振っていかなければいけない。
必然的に、細切れの時間となってしまう。
何かを身に付けるためには、一気に大量の時間を投入するのが最も効率的だ。
しかし、会社に通う限り、そんな時間はなかなか取れない。
英語と中国語を身に付ける、みたいな離れ業はまず無理だろう。
身に付けたいスキルを一つに絞り、それだけに一日2時間を費やすようにしないと、何も身に付けられない。
そして逆に不思議に思わないだろうか?
なぜ、こんな無駄な時間を会社に費やさなければならないのだろうか?
と。
何のスキルも身に付かない。
社外で役に立つ技術なんて学べない。
ただひたすらに身内に向かった無駄な資料作りや、無駄なメールばかりに時間を費やして、
専門性を磨けない。
なんでこんなことに自分の大切な時間を使っているのだろう?と疑問に思わないだろうか。
その疑問は正しい。
人生最大の無駄は会社である。
学校よりも無駄だ。
なぜなら、学べることがないからだ。
「給料が出る」
ただそれだけの価値しかない。
ただそれだけの価値のために、僕たちは毎日会社に縛られる。
金が必要なのだ。
もちろん会社は会社で社会に価値を生み出している。
だから会社に金が入ってくるし、そのお金から給料が払われる。
会社自体が無価値なわけではない。
会社の業務が、自分の人生にとって無価値だったらヤバイということだ。
その会社の業務に価値を感じている人は、そこで一生懸命働けばいい。
自分の人生はその会社のために最適化されているわけではない。
自分の人生の進みたい方向と会社の求めるベクトルが一致していないのが不幸なのだ。
その場合、会社の時間は完全なる無駄な時間となる。
だから、会社の時間が無駄だと感じたら僕たちは、すぐにでも転職するべきなんだ。
人生でいちばん大事なのは金じゃなくて時間である。
自分がどんなことに時間を費やしたいのか。
時間を費やした結果、何を得たいのかをしっかり考えなければいけない。
その上で、自分の働き方を考える必要があるのだ。
新卒でたまたま入った会社に人生を捧げるほど馬鹿なことはないよ。
会社は僕たちのために存在してるわけじゃない。
僕たちは自分自身で人生を選ばないといけないんだ。