会社が嫌なら辞めていい

俺たちはいつだって自由になる権利があるんだ

大企業の「責任を取らない」ことにだけ一流の会社員



竜馬がゆく』5巻に勝海舟西郷隆盛が出会う場面がある。

そこで勝海舟が放ったセリフは大企業のおっさん社員の様子そのものであった。



「幕閣幕閣とたいそうに申されるが、ろくな人間はいませんよ。

老中、若年寄といっても、みな時勢にくらい」



「当節、食えぬものといえば、天下に幕府の高官ほどのものはござらぬ」


「たがいにかばいあって、どこに権能があるのか、わかぬようにしている、老練なものでござってな」


「なかでもその親玉とすべきは、老中諏訪因幡守(いなばのかみ)でありましょうな。

たとえばそれがしが正論を持ってゆく。ご説もっともでござる、と決して反対しない。

反対しないから行うのかとおもえば、けろりとしている。

もし、正論が自分一個に不利益だとすると裏へまわってその人物を退けてしまう。だから、たれも正論を吐かず、直言する者もない」



大企業の能力のないおっさん社員は、「仕事をやっている風」に振る舞うことには長けているが、だからといって問題を解決する能力は皆無である。


何か仕事が発生したとしても、全力で自分の責任を回避しようとして、まともに行動なんてしない。



「やっている」

ような様子で話をしていても、全く何も行動しない。


大企業という特権にあぐらをかいたおっさんは、幕末の幕閣そのものである。


何を言っても曖昧な返事で


「そうですね」

「たしかに」


みたいなことを言うが、絶対に何かを変えようとしない。


「調整」という名目で若手に仕事を投げることに関しては一流だが、判断力・理解力・行動力がなく、何も価値を生み出さないのが特徴だ。



なぜこんなおっさんになってしまうのか。


結局は、自信がないのだ。


何も考えず、当事者意識もなく日々を漫然と過ごし、年ばっかりとっていく。

スキルもない。努力もしてこなかったから、できることは


「仕事を頑張っているように見せること」


だけ。

自分のスキルに自信がないから、仕事が振られてきたら全力で責任を回避する。


恥ずかしくないのかな。そんな仕事していて。

虚しくないのかな。そんな仕事のやり方で。


でも大企業のおっさん、そんな奴めちゃくちゃ多いよ。


本人は真面目に働いているつもりなんだよ。

でも全く価値を生み出さないの。


何も考えずに「出社して、帰る日々」を繰り返してきた結果なんだと思う。


「定年」まで逃げ切れるといいけど、どうなんだろうね。