会社が嫌なら辞めていい

俺たちはいつだって自由になる権利があるんだ

「前職の環境はクソでした」→「なんで変えようと思わなかったの?」→「は?」


「会社の悪いところ」を語るとすぐに


「なぜそれを変えようと思わなかったのか」


と詰めてくる人がいる。

サラリーマン金太郎の読み過ぎである。


会社にこんな問題がありました
  ↓
その問題に対して、僕はこのような対策を取りました
  ↓
その結果、会社はこう変わっていきました


こういうロジックで話せたら美しい自己PRになるだろう。

しかし、現実はこんなに甘くない。


大学の部活程度の規模なら個人が頑張って変えていくことは可能だろう。

それは大学の部活は数十人程度しかいないわけだし、

「勝利」

というわかりやすい共通の目標があるからだ。


会社はそんなに単純ではない。


とりあえずお金のために会社に通ってる人もいる。

転職を虎視眈々と狙っている人もいる。

めちゃくちゃ仕事を頑張りたい人もいる。

出生したい人もいる。


色んな人の思惑が重なっているため、本音の部分で目標を共有できない構造になっているのだ。


大企業の場合、社員の数は5000人以上いるのである。


そして、多くの日本企業の場合、社員の半分以上は40歳以上のおっさんなのだ。

若手が働きかけて、おっさんが変わるか?

いや、変わらないだろう。


どんなに考えても、他人は変わらない。

変えられるのはせいぜい数十人程度のチームが限界である。


いや、それすらも変えるのは難しいかもしれない。


会社は部活に比べてあまりにもみんなが適当で、目的意識が薄い。

皆、自分で考えることを拒絶し、目の前の仕事をなんとなくこなすことで日々を過ごしている。

能動的に変わっていく意識など持っていない。



そんな連中が変わるなんて、無理なのだ。

どんなに頑張っても変えられない。


こういうことを言うとすぐに、


「それはお前の努力が足りないからだ」


と否定する奴がいるけど、お前、努力で何でも解決できると思うなよ。


努力でなんとかなる範囲は思っている以上に狭い。


「努力で他人を変えることができる」と考えている時点で驕っているのだ。



他人はマジで変えられない。

自分を変えることだって難しいんだから。


だから、「会社を変えてきたのか?」なんて聞かれたら、


「いや、変わりません。逆にあなたは会社を変えた経験はありますか?」と聞き返そう。


Yesと答えるレベルの人間はほとんどいないはずだ。